最近何かと話題のYouTuber(ユーチューバー)――。ヒカル氏のVALU(バリュー)騒動や、はじめしゃちょー氏のストーカー事件などは未だ記憶に新しいところではないでしょうか。
一方で、2017年の「将来なりたい職業ランキング」男子中学生部門で2位になったり、2017年流行語大賞で「ユーチューバー」がノミネートされたりと、その注目度の高さをうかがえます。
そんなYouTuberですが、出会い系アプリを紹介する動画を公開している人たちがいるのをご存知でしょうか?
出会い系アプリを紹介するYouTuber
出会い系アプリの紹介動画を公開しているのは、ラファエル氏、ぷろたん氏、シバター氏など。いづれもチャンネル登録者は数十万人のトップユーチューバーと呼ばれる人たちです。
一般的なYouTuberは、動画の再生回数に応じた広告収入を得ているわけですが、彼らほどになると広告主(スポンサー)から宣伝依頼を直接受けることがあります。
スポンサーから提供された新商品を紹介しているYouTuberがいますが、仕組みはそれと同じです。つまり彼らが動画の中で紹介している出会い系アプリはほとんどが広告目的というわけです。
広告目的の動画に感じる違和感
彼らが紹介する出会い系アプリの動画には、毎回決まったパターンがあります。それは、
- 最初に「今回は○○という出会い系で遊んでみます」というアプリ紹介
- 待ち合わせに可愛い女性が登場
- 女性と楽しいデートをして終わり
YouTuberによって細かな違いはあるものの、上記のような流れの動画がほとんどです。
先にも説明した通り、動画は広告目的なので、紹介する出会い系アプリ自体にマイナスのイメージを与えるような内容の動画は一切ありません。
しかし、成功することもあれば、失敗することもあるのが出会い系。
なおさら、理想の相手と出会うには当サイトでも紹介している通り、ある程度の経験とテクニックが必要です。動画のように簡単に美女と出会えることは滅多にありません。
ステマ(※)やヤラセがいけない、という事を訴えたいわけではありませんが、この点に違和感を感じずにはいられないのは僕だけでしょうか?
※ステマ・・・ステルスマーケティングの略。宣伝と悟られずに宣伝する手法のこと。今回の話で言えば、YouTuberが宣伝目的ではなく、出会い系アプリをあたかも自然に利用したかのように見せること。
YouTuberが紹介する出会い系アプリの危険性
出会い系アプリの紹介動画は、主にYouTuberの所属事務所が広告主(スポンサー)から宣伝依頼を受けてから作成されます。
広告主(スポンサー) → YouTuberの所属事務所 → YouTuber
YouTuberが紹介するのは「」や「」など種類は様々ですが、中には出会い系サイト規正法も遵守していない出会い系アプリや、サクラばかりのチャットアプリが紹介されていることがあるので注意しなければなりません。
もし、それらの動画を見て「このアプリを使ったら会える」と信じ込んでしまった視聴者がいたら大変なことです。場合によっては、詐欺などのトラブルに発展する可能性もあるわけです。
危険な出会い系アプリは厳しい審査により広告を出せないのが一般的ですが、YouTuberが所属する事務所のチェック体制の甘さを感じます。
まとめ
出会い系アプリの紹介動画は、たとえヤラセであっても、エンターテインメントの一つとして楽しいコンテンツかもしれません。
しかし、冒頭にも述べた通り、YouTuberは小中学生を含む若年層に特に影響力を持つ人たちです。万が一、動画を見て出会い系アプリに興味を持った児童が犯罪に巻き込まれたら、それこそ大問題です。
子供たちに夢を与えるYouTuber。目先の利益だけにとらわれず、今後は安易に出会い系アプリの紹介動画を公開しないで欲しいと願います。